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 ワークショップ  2012年8月31日(金)                      ポスター
「臨床の疑問について考えよう:行動リハビリテーションの活用術」

行動リハビリテーション研究会が主催するワークショップ「臨床の疑問について考えよう」が8月31日、高知県の高知城ホールで開催された。日本行動分析学会第30回年次大会の前日に同じ会場での開催ということもあり、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士とったリハビリテーション専門職はもとより、行動分析学を学ぶ大学院生や保育士といった62名の様々な職種の先生が集まった。



ワークショップでは、10〜15人のグループに分かれて “なぜ、応用行動分析学がリハビリテーションに必要なのか”“なぜ、行動だけでなく機能を測定する必要があるのか”“リハビリテーションの目標をどのように決めたらよいか”といった臨床での疑問について各々の職種が意見交換を行った。臨床現場においての疑問や困難例などを挙げ、リハビリテーション専門職の考えだけでなく、それ以外の分野で活躍する先生方からのアプローチ方法や具体例などが挙がり、広い視点に立って解決策を模索していた。

グループごとに同じテーマでも意見交換の内容に差異はあるが、私の所属していたグループでは実際の臨床場面ではリハビリテーション専門職が強化刺激として与えていた刺激が対象者には強化として認識されないことがあるという問題が挙がり、動物を対象に基礎研究を行う大学院生から行動が生じる背景を分析することで何が強化になるのか把握しやすくなるという助言を頂いた。行動は環境との相互作用の中で生じるという行動分析学の基礎に返ることができ、対象者の行動を分析することの必要性を改めて考えさせられた。

また、機能を測定する意義について、機能評価ということをほとんど行わず観察が主体だというリハビリテーション専門職以外の分野の先生の発言に対して、リハビリテーション専門職の視点からは「測定結果に基づいた具体的な目標値を設定することができる」「回復の経過をグラフ化して呈示することで強化につながる」など訓練における行動分析学の具体的な介入方法を伝える場面があり、その方法についてリハビリテーション専門職以外の先生が大きく頷く場面があった。様々な職種の先生で構成されるグループでの意見交換は、各々の専門性を理解するとともに行動分析学を活用する上で視点を広げる良い機会となった。

今回のワークショップは、様々な職種の先生が参加されていたため、日頃関わることが少ない先生との交流ができ、同じ職種でも違う施設で働く先生のお話を聞くことで行動分析学の知識や技術を深められる実りあるものとなった。今回考えさせられたことや先生方が話していた意見は明日からの臨床に適応できるものであると感じている。